あたまーくびーかたーうでーゆび

旅の記録、レビュウ、頭のなか、文字に残します。

そうだ大学生だ。インドへゆこう。1日目

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2017.05.18 38°c
日本→北京→デリー


17日、日本を発ち北京で数時間のトランジットの後、18日の深夜にニューデリー空港に着く。そのまま朝方までラウンジで過ごす。地べたに複数人の薄めの顔が並んでいる光景はよっぽど奇妙だったのか、ただの国民性なのか横切る人はじっくりとわたしたちを眺めて通る。

 

7時を回って地下鉄でニューデリー駅に向かう。地下から地上に出たときに地下鉄の窓から初めてインドを見る。黄色だった。朝なのにまるで夕方に傾いているようだ。砂のせいだろうか。しかし、思っていたように乾燥してはおらず、熱帯の森林風景が広がっている。

 

地上に足をつけ鼻から息を吸うと奥の方に痛みがある。

 

ニューデリー駅に到着して、事前に調べていた通りに騙しにかかるインド人をスルーして駅裏を目指す。

 

パハールガンジを歩く。集団で歩く場合は話しかけられたとしてもついてくることはなく、諦めが早い。一人で歩くと話しかけて話し続け、いつまでもついてくる。

 

でも、大丈夫。ついてきはするが、よっぽどでない限り悪人ではない。

 

昼、ひとりで安価なレストランを探しにいく。インドにきて初めてありつく本番の料理。観光客向けではなく、地元の味を食したいと思いながら探す。

 

一見レストランに見えないがまあまあ客が入っているお店の前を通る。声をかけられたこともありそこに決める。前から気になっていたビリアニを注文する。

 

わたしに声をかけてきたおじさんとなぜか相席になり、いろいろと世間話をしながらのランチ。日本のおじさんとそう変わらない。途中から話を聞くのが面倒になり相槌のテンポが緩む。

 

ビリアニを完食したのを理由にその場を去るが、別れはお互いにすっきりとしていて気持ちが良い。

 

13:00すぎ、7人でとあるお店へ向かう。

 

暑さのせいかみんなコーラを欲する。その後友人はコーラを飲みたいがためにケンタッキーフライドチキンに入店。ついでにランチをする。他の場所よりも韓国人、中国人が多く目につく。

 

その後、シーク教の寺院に行く。

 

ちょうど入る前にアンリさんと、「わたし、こういう寺とかすごい~とは思うけどそんなに感動しないんですよねー」といった会話をしていたのだが、その後わたしは大きく感動することになる。

 

人々の信仰心に対してである。案の定、建築自体に対してではなかったが、シーク教徒の人々と一体となったその空間として感動していたのだろう。

 

足を清め、頭を隠し、階段と額とを右手で交互に触れながら本堂に入っていく。黄金の照明と柱に囲まれ乱れて並んだ人々の先頭では信者が横に並び深く頭を下げて自らの額を小さな段差に触れている。触れているというより、信者は段差を挟んで神と繋がろうとしているようだ。

 

わたしも列に入っていたのだが、彼らに倣って、(わたしに理解する姿勢や尊敬心があったとしても)自らの額をその段差に差し出すことはできない。

 

彼らのようにはなれないし、(シーク教徒でもなく、彼らの神も信じていない)わたしがやってしまうことがとても失礼に感じられる。いや、もしかするとそんなに謙虚なものではない。正統なシーク教徒に怒られると思ったのだろう。

 

だからわたしはそのまま人々の間を過ぎ、他の人々のように絨毯の曳かれた広間にただただ腰を下ろすしかなった。

長い時間その場所にとどまって、神を信じることや、その信念を受け継ぐこと、自分でもこの空間を心地よく感じている理由を考える。

 

寺院を出て、パハールガンジに戻る。

 

端末には既にSIMカードが入っているのに機能しないことを携帯を扱っている店のお兄さんに訴える。

 

いろいろと方法を試してくれるが、なかなか動かない。何度も電源のオンオフを繰り返し、トライして、その最中にチャイのご馳走まであった。本社に電話まで入れてもらって、30分ほどしてようやく動きだす。

 

至れり尽くせりで、申し訳なさすら感じ100ルピー(軽いご飯1食分ほど)を渡すが受け取ってくれず。ただただ優しい、親切な人々だった。

 

インドにきて思うことは、インド人は怖いというイメージは全く間違えで、そう思っていたわたしは非常に失礼だということ。また、インドという国の雰囲気もそこまで怖かったり、治安が悪そうだったり、ということはない。

 

決して衛生的とは言えないが、テキトーに汚い感じも、わたしは既に気に入っている。

 

夜は6人でベストオブビリヤニと呼ばれる(またも)ビリヤニ屋へいく。

 

量は多めだと把握していたため3人でマトンビリヤニとチキンティッカをシェアすることにする。

 

味は、

うまい!

うまい!!

うまいぞ!!!

 

マトンの肉臭さもチキンティッカのタンドリー味も最高だ。さすが、ベストオブビリヤニと呼ばれるだけあるな、と賛同の気持ちでいっぱいになる。

 

今はホテルにいる。夕方に買ったマンゴーは水の飲み過ぎてわたしの胃には入りきれなさそうだ。外のクラクションが網戸越しに容赦なく侵入してくるが、わたしのまぶたは3割ほど閉じかかっている。

 

シャワーの前に手洗い洗濯をした話は割愛して、今日は歯を磨いて寝るこことしよう。

 

明日は6:45発の列車でハリドワールへ向かう。

 

05/2017