あたまーくびーかたーうでーゆび

旅の記録、レビュウ、頭のなか、文字に残します。

そうだ大学生だ。インドへゆこう。2日目

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2017.5.19

デリー→ハリドワール

 

5:30にセットされた目覚ましに起こされる。今日は昨日予約した列車に乗ってハリドワールに向かう。

 

荷物をまとめ、マンゴーにかじりつき、支度ができたところで、ホテルを後にする。

 

歩いて5分ほどでニューデリー駅に到着。

 

昨日の旅行者用チケットセンターのおじさんに言われた通りにメインホールで列車番号と時間と路線を確認してホームに移動し空いてるベンチに座る。まだ早朝だというのにわたしたちは暑さにうなだれ、ただただぼーっとする。

 

放送でハリドワールの名前が呼ばれている。ヒンディー語のアナウンスのため何についてなのかがわからない。心配になり近くのおじさんにホームが変わったのかと聞いてみるがおじさんにも分からないらしい。

 

近くを行ったり来たりしてると、同じホームの奥の方に列車が止まっているのに気付く。確認してみるとそれがわたしたちの乗る列車だった。見逃さないでよかった。

 

列車の到着予定時間は11:20。朝食が出ると聞いている。出発して数分してからお水、ライムジュース、ビスケット、チャイセットが配られる。

 

思ったよりも簡素な朝食だなぁと思っていると、2駅すぎたところでまた食事が始まる。どうやらこれが朝食らしい。2枚のパンにジャム、バター、野菜ナゲットにフライドポテト。

 

ヒンドゥー教徒の人はベジタリアンが多いためベジタリアン用のメニューが必ず用意されてる。レストランでもマーケットでも、赤丸は肉を使っていて、緑丸はベジタリアン用、と分かるように表記されているのだ。

 

食事を終えると、朝が早かったためかうとうとしはじめる。上のバックパックから目を離すのが心配だったが他の人々は各自の荷物を全く気にする気配がない。

 

やーい寝てしまえ!の精神で眠りにつく。

1,2時間後目が覚める。

上を見上げる。

バックパックはある。

 

どうやらそこまで気にしなくても良いようだ。(?)不確かではあるが、そういった治安の悪いような雰囲気はここにはない。

 

列車に乗ったときからちょいちょいこちらを気にしてるおじさんがついに話しかけてくる。

 

悪い人じゃなさそうだ。むしろいい人だ。

 

ハリドワールの話、インドの話、日本人からみたインドの話、神様の話、日本に行ったインド人が金持ちになって性格まで変わってしまった話、彼の仕事、わたしの学校での話、など結局到着するまで話しっぱなしだった。

 

別れ際Facebookを交換する。何かあったら彼に聞いてみよう。

 

ハリドワールに到着して、ネットでみたバス停のすぐ左にあるダルを目指して歩く。行ったり来たりした後見つける。

 

ロティをライスに代えてもらいハリドワールで初食事。そしてインドで初のカレーである。

 

付け合わせ?にヨーグルトとなにか白くて甘いココナッツ生姜みたいな味のデザート?がつく。カレーは2種類で豆カレーと豆腐カレー。どちらも美味しい。コリアンダーの粒が多目に入っていて爽やかさもある。

 

あまりに量が多かったのと、インドに来て若干胃が細くなっているので、全部は食べきれなかった。

 

エネルギーも補給したところで、ハルキプリと呼ばれる沐浴場を目指して歩く。列車で知り合ったインド人がその近くでホテルを探すことをおすすめしたからである。

 

しかし、あまりの暑さに、バックパックと背中の間で汗がどんどん生産され、途中ガンジス川の側のベンチに腰を下ろして、休憩がてら子どもたち、おじいさんの沐浴を眺める。

 

また歩きだすが、暑さは変わらず、体力も奪われる。

 

何軒か回りコスパの良い宿を探す予定が、猛暑との格闘、そして妥協の末、近くのホテルに決めてしまう。

 

二部屋見せてもらって、窓がある方にする。シーツも布団も全く綺麗ではないがどこに泊まろうと電気をつけて寝るに変わりないし(南京虫予防のため電気は消さずに寝る)、シャワーも冷水で大して綺麗な水でもないからまぁ大差ないだろう。

 

一部屋1,000ルピー。大体2,000円弱といったところだから、ひとり700円程度。それでもわたしにはちょっと大きな出費に感じられる。

 

そもそも今回の旅費は航空券往復で35,500円。そして、現金3万円とクレジットカードを持参する、という旅であって、決して贅沢はできない。

 

諦めて決めたホテルに腰を下ろしファンのしたで一眠りする。

 

ハリキプリでの儀礼は18:00から始まるため17:00を過ぎてホテルを出る。

 

ハリドワールはバラナシ同様ヒンドゥー教徒にとって聖地である。街のメインストリートは日本人のわたしたちがそんなに目立たないほど、観光客や巡礼のためのヒンドゥー教徒が各地から訪れ、バザールは常に賑わっている。

 

ハリキプリの寺院敷地内に入る前に靴を預け裸足で進んでいく。オレンジやピンクの小さなお寺を越えて、ガンジス川に着く。

 

既に大量の人々が沐浴したり、川を眺めたり、経を唱えたりしていて、まさにインドらしい景色が広がっている。

 

わたしも階段の一番上に座り、人々や川を眺める。人の多さも圧倒的ではあるが、なりよりその印象を作っているのは女性が身に付けている色鮮やかなサリーにあると思う。色も模様もデザインも様々で同じものは無二となく美しい。

 

そんな光景を眺めながらしばらく経つと、儀礼が始まった。もちろんなんといっているかは分からないが、いいリズムをきざみながら複数人の人が歌のようなお経を唱えている。

 

途中でそこに集まったヒンドゥー教徒が全員で入れる合いの手(?)は感動もの!

 

わたしはヒンドゥー教徒ではないが、そこに座っている一員として、みんなに合わせ声を出したり、手を上げたりして少なからず距離が近くなったような気がする。

 

お経がクライマックスに差し掛かるといろんな場所で火がともされ始める。それらをどんどんひとつにしていき大きな火になってお経は終わった。人々は最後にいくらかのお金を払ってその聖なる火を自分の頭に纏わせる。

 

聖なる川と火で清めたヒンドゥー教徒とともにわたしたちもその場をあとにした。

 

帰りはバザールを少し回って、インド人で賑わってるレストランにてオクラカレー、トマトカレー、チャパティなどを食す。そして毎度のようにお水を買って部屋に戻り洗濯と水シャワーを済ませて寝る準備にとりかかる。

 

今のところお腹を壊しているような症状はない。歯磨きはミネラルウォーターを使っていて、生野菜は基本的には取らない、生水、生牛乳もとらない、に徹していることが功を成しているのだろう。

 

明日の朝は今日は行けなかったところへ散策へ行こうと思う。

 

05/2017