あたまーくびーかたーうでーゆび

旅の記録、レビュウ、頭のなか、文字に残します。

そうだ大学生だ。インドへゆこう。3日目

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2017.5.20
ハリドワール→リシケシュ


7:30に起床。12時のチェックアウトまで散策をする。ホテルの前を列になった人々がどこかへ向かっていたため、ついていくことにする。

 

彼らが向かった先はロープウェイで、ネットに書き込まれていた山の上の寺院だろうと思い、向かうことにする。しかし、ロープウェイではなく階段と坂道を選らぶ。

 

まあまあ息を切らしながら20~30分かけて寺院に辿り着く。

 

中はこれまでの寺院のようにピンクやオレンジで日本や中国などのような佇まいではなく、イメージとしてはメキシコの神様のような色使いの寺院であった。ひとつの建物に神様ごとにそれぞれをブースを設けられていて、ヒンドゥー教徒に限らず、いろんな教徒の人がそれぞれのやり方で拝んでいた。

 

一周回ったあと、来た道とは別の道から下っていく。威勢の良いおばちゃんに頬を触られたり、話しかけられたりしながら下山する。

 

その雰囲気はどこかでみたことあるような風景で、台湾の九份に似ているなぁ、という印象だった。そういうことで言うと、ガンジス川沿いのバザールは淡水前の夜市や、ラオスメコン川沿いの街を思い出させたりもした。

 

下山後、少し遅めの朝食をとる。店の前で作っていた何かを指差して、それをくれ、と言って注文する。小麦粉の生地にジャガイモとスパイスが挟んで焼かれていて、優しい味わいだった。

 

朝食のあとホテルに戻ってまたも一睡したあとに、チェックアウトを済ませる。そして灼熱の太陽のなかハリドワールに着いたときと同じ駅に向かう。

 

途中で用途は分からない、太陽の着いた飾りを50ルピーで購入。また歩く。

 

バスターミナルに着くが、次に行くリシケシュ行きはないと言われ、そんなはずはないから探してみるが、全てヒンディー表記のため全く理解できない。近くのアイス売りお兄さんや、きゅうり売りお兄さんは、もうすぐ来るから待ってろ、と言うが信じていいかも分からない。

 

あるひとりが、ここの反対側だ、というからそちらに行ってみると、少女に話しかけられ、助けてもらう。てっきりこれが仕事なのかと思い20ルピーほど用意するが、案内するだけして去っていってしまった。

 

そのあともみんな助けるだけ助けてくれて、誰もチップをせがんだりしない。

 

なんだインド人。

ただの親切じゃないか。

と拍子抜けした。聞いていたよりも、あまりにピースフルで驚いた。

 

バスの中には一応小さなファンがあるが、日差しも狭い車内もかなり暑苦しい。膝の裏や体と何か接触している間から汗が吹き出てくる。

 

そうこうしながらバスにゆられ2,3時間でリシュケシュのバスターミナルに着く。が、そういえばここからの行き方は何も知らない。

 

とりあえず有名な寺まで運んでもらおうとトゥクトゥクに値段を聞いたら300ルピーだと言う。相場は分からなかったが高いように思えて断ると小さく逆上される。しかし無視して、他のトゥクトゥクを探す。250で連れていってくれる人がいたので、それに決める。それでも高いように思われしぶしぶ渡したが、後で調べてみると相場は450ルピーほどだったようで申し訳ない気持ちになった。

 

あらかじめ読んでいた記事に載っていたホテルにいくと、当時よりも値段が3倍ほどになっていて諦める。

 

お腹もすいて、朝の山登りが響きはじめてリシュケシュの街を無言でさ迷う。

 

ヨガの街とだけあって西洋観光客をニーズとしてそうなおしゃれなカフェなどがいくつか目につく。インドでは行きたいとは思えないが、とりあえず体力の限界も来ていて逃げ込むように入店する。欧米系の健康そうな人々が集うなかで、バックパックを担いで入店するのは一瞬気恥ずかしい気がしたが、ここがインドで今は旅の最中だと思うと開き直れた。

 

トマトベースの豆スープとヒマラヤハーブのブラウンライスを食べる。普通においしい。慣れ親しんでき味だ。トマトの酸味が疲れた体に染み渡る。サイドで頼んだマンゴーラッシーも甘過ぎずゴクゴクと飲んでしまう。幸せ。

 

エネルギーも補給したところで再び宿探しに入るがなかなか見つからない。

 

そうして歩いていると少年に話しかけられ、部屋を案内される。恐らく普段はアパートとして貸し出しているのだろうと思われる部屋は屋上からバルコニー部屋の内装も素敵で、Wi-Fiはないが、ホットシャワーがでるというのだから、ここに決めないわけがなかった。しかも3人で700ルピー!この3日間での最安値、最高コスパを記録した。

 

こうして宿を見つけ、一段落し、ガンジス川にでも行こうという話が持ち上がり向かう。さすがに沐浴はしなかったが、石に座り足だけ浸かる。

 

近くでおじさん三人が結構たのしそうに沐浴、というより水遊びをしていて、その写真を撮ったりする。その奥では紫色の布に包まれた、恐らく亡くなった人の遺体が運ばれ火をくべられている。ここは北の方で水質も綺麗だし、バラナシのような過激さはないが、それでもガンジス川なのだな、と思った瞬間だった。

 

そんなことを思いながら眺めていると、3人のおじさんに話しかけられる。わたしたちの顔は明らかに白くて薄くて平たいためか良く話しかけられる。

 

国の話やこの旅の話をした後にチャイでもどうだ、と誘われ一緒にカフェに行く。チャイを飲むつもりが、あまりの暑さのためレモンソーダを注文。それから少しの軽食をとって宗教の話や、おじさんたちのことを聞いたりする。デリーから来た3兄弟らしい。目的は綺麗なリシケシュの川での沐浴。

 

別れ際にまたもFacebookを交換して、29日にデリーにきたら連絡くれ、と言われる。そして、やはりすっきりと、潔のよい別れを告げてそれぞれ帰る。

 

わたしたちはもう少し夕飯らしいものを食べようと街を回り、ちょっと怪しげなレストランでカリフラワーとジャガイモのカレーとロティをいただく。

 

野犬になつかれながらホテルに向かい、ホテルの下で水を買って部屋に戻る。

 

ホットシャワーに期待してたが、それとは裏腹、出てくるのは冷たい水だけで今晩もまた修行スタイルのシャワータイムになる。

 

気温が暑いのと部屋にエアコンもないため、風をひくことはない。そして天井についているファンが思いの外髪の毛を一瞬で乾かしてくれるため、そんなに困ることはない。がしかし、お湯が恋しいのも事実である。

 

寝る前にホテルの素晴らしいプレゼンをしてくれたおばちゃんが来て、寝る前の挨拶をくれた。お湯の話をすると、使い方を教えてくれて、明日からはちゃんとホットシャワー生活が送れる兆しが見えてきた。

 

登山と移動で大分疲れているから良く眠れる夜になるだろう。おやすみなさい。

 

05/2017